古家付き土地は売却しやすい?売却のメリット・デメリットを解説!

公開日:2022/01/01  最終更新日:2022/01/17

最近、「古家付きの土地」を相続することに。その土地に住む予定はないので売却をしたいが、どのようにすればいいか分からない。そもそも、売却できるものなのか?そんな悩みに直面してしまったあなたのために、古家付きの土地についての説明から、売却時のメリット、デメリットを紹介していきます。

古家付き土地とは

そもそも、古家付き土地とはどういったものでしょうか?「古家」とは、経済的価値のない古い家のことをいいます。中古住宅や空き家は、建物自体に価値があると判断されるので、建物に価格が付きます。

一方、古家は経済的価値がないので、建物自体に価格は付きません。そして、住むことが不可能な建物のため、あくまでも「土地」として分類がされています。まとめると、「売ることができない(価値のない)建物が存在する、更地ではない土地」が、「古家付き土地」です。

ここまでの説明を聞くと、古家なんてあるだけ無駄では?と思うかもしれません。そういった考えもありますが、古家があるからこそ売却時の戦略の幅が広がる可能性もあります。そのため、売却時にはメリット、デメリットを理解しておくことが重要です。

実際に売るときは不動産会社に相談をすることになりますが、その前に基礎知識として身につけておくと、納得のいく売却ができるでしょう。

古家付き土地を売却するメリット

経済的価値がない古家付き土地。しかし、ただ建っているだけの邪魔な建物という認識ではもったいないです。古家付き土地だからこその売却メリットを紹介していきます。

古家に価値を見出す人がいる

古家には価値がない。その大きな要因は、「人が住める状態ではない」から。しかし、実はそこに価値を見出す人が存在します。その理由は、リノベーションができるからです。

リノベーションとは、既存の建物に対して大規模な改修工事を行うことです。古い家にしかない日本の伝統的な雰囲気を、現代人でもオシャレに住めるようにリノベーション。すると、新築よりもずっとオリジナリティのある住宅に生まれ変わります。

経済的には価値がなくても、「買主の手によって価値ある物件に生まれ変わる」ことができるので、条件が合致すれば、更地よりも売りやすくなる可能性があります。

解体費用がゼロ

古家を残したまま売却すれば、解体費用がかかることはありません。更地にした方がより買い手が付くのでは?と思い、古家を壊そうとすると、もちろんかかってくるのが解体費用。そのため、古家付き土地として売り出せば、そもそも解体費用を負担する必要がありません。

更地にして売却をした場合、買主側からすると土地全体の状態が分かり、イメージもしやすいので流通性が高くなるメリットがあります。しかし、解体費用は確実にのしかかってくるので、古家を残して売却した場合のメリットも大きいといえます。

節税になる

固定資産税の節税が可能です。古家は経済的価値がない建物ですが、あくまでも「建物」のため、「固定資産税が軽減される特例に適用」されるのが理由です。古家を解体し更地にすると、特例の適用がなくなってしまうのです。

そのため、更地で売却をはじめて、実際に売れるまでの間は、高い固定資産税を払っていることに。一方、古家付きのままで売却した場合は、特例が適用されて、固定資産税の節税ができる仕組みになっています。

古家付き土地を売却するデメリット

売りやすさや、土地の価格に関係するデメリットも存在するため、いくつか紹介していきます。

買い手が付きにくい傾向にある

実際に自分が土地を購入しようとする場合、古い建物が残っていたらどうでしょうか。更地であればイメージがしやすい土地も、古家があるせいでマイナスな印象を持ってしまいがちです。古家は購入後に解体してしまえばいいのですが、それであれば、はじめから更地で購入した方が楽だと思ってしまいますよね。

ほか、解体自体にも問題があります。解体費用は買主で負担が必要ですが、住宅ローンに解体費用は入らないことが多い傾向が。計画的に払っていきたいのに、余計な初期費用が出てしまいます。

土地の売却価格が下がる                 

古家の解体費用は買主が負担をします。そのため、土地売却時点で、「解体費用を見越して売却価格の値下げをする」必要も出てきます。売主側からすれば、土地の売却価格は少しでも上げたいもの。しかし、解体費用分の大きな値引きをしなくてはならないことがあるのです。

 

古家付きの土地についての説明から、売却時のメリット、デメリットの説明をしていきました。価値がないとされる古家も、売却時に武器になる場合もあります。しかし、買い手が付かない危険性も存在しているのは事実。どのように売ればいいか迷ったら、一度不動産会社と相談をするのがおすすめです。あなたの土地に会った売り方の戦略を一緒に立ててくれるはずです。

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