土地を売るベストタイミングとは?注意すべきポイントを確認
土地の売却では売るタイミング次第で何十万、何百万といった単位の差が出てしまいます。損をして後悔しないように、売却のベストタイミングを判断し、賢く進めることが重要です。この記事では、土地売却のベストタイミングや注意するべきポイントについて解説しているので、これから土地の売却を検討している人はぜひ参考にしてください。
土地を売るなら1月~3月
売りたい土地がある場合、いつ売りに出すか悩む人も多いのではないでしょうか。実は、土地を売るのは1月~3月が最適といわれています。年間の成約件数の推移でも、3月の成約件数が突出して高いというデータがあります。つまり、この時期は買い手が増えるため、比較的高値で売れる可能性が高くなるのです。
この1月~3月の時期に照準を定めて、物件の査定や仲介業者の選定といった売却の準備を進めましょう。1月~3月に売り出すためには、少なくとも10月頃には準備にとりかかることをおすすめします。
売却する前に確認するべきこと
土地を売却するにあたって、確認するべきことが2点あります。これらをクリアしていないと、土地売却のスタート地点にさえ立てないため、必ず確認しておきましょう。
土地の名義人が売主になっているか
土地の名義人が売主本人の名義になっていないと、基本的には売却できません。土地の売却を検討している人の中には、相続した親族の土地を売却したいと考えている方もいるかもしれませんが、亡くなった親族の名義のままでは売却することはできません。相続登記という手続きを経て名義変更をする必要があります。
名義変更がまだの場合は、司法書士に相続登記の手続きを依頼しましょう。そもそも名義人が誰だかわからないという場合は、法務局で登記事項証明書を発行することで名義の確認ができます。名義変更が完了し、売主本人名義の土地の権利証が作成されれば、売りに出すことが可能になります。
隣地との境界線が確定しているか
土地の角には、隣地との境界線を明確にするための境界標という杭が埋め込まれています。赤い矢印が記されている杭を見たこともあるかと思います。しかし古い土地だと、工事の過程で抜き取られてしまったり、地下に埋まってしまったりすることがあります。売却を検討している土地に、明確に境界があるか確認してみましょう。
一部境界がなかったり、確認できなかったりする場合は、そのままでは売却は難しくなります。なぜなら、後に境界をめぐって隣人とトラブルになることを防ぐために、ほとんどの買主が境界の確定を条件としているからです。
また、境界が数センチ変わるだけでも土地価格が数十万円単位で変わってくるため、売主、買主双方にとってその影響は大きくなります。境界が不明な土地の境界を確定させるには、土地家屋調査士というプロに依頼して正確な境界標を打ち込み、確定測量図を作成してもらう必要があります。
また、境界標の存在が確認できる場合でも確定測量図を求められることもあるため、双方で納得のいく取引ができるよう、書類を作成しておくと安心でしょう。
売却を決めたらするべきこと
土地を売却しようと決めたら、まず何から始めればよいのでしょうか。土地売却において、まずするべきことを3つ説明します。
売却価格の相場を調べる
まずは自分の土地がいくらで売却できそうかの相場をつかむことが大切です。おおよその価格を把握することで、今後の資金計画を立てやすくなるだけでなく、相場とかけ離れた価格を提示してくる業者に騙されずに、適切な業者を見分けることができます。
大手不動産会社のサイトで似た条件の土地を探したり、「土地総合情報システム」で実際の取引価格を調べたりすることで、自分で確認できます。
査定に出す
大まかな相場を把握したら、実際に査定に出してみましょう。一括査定サイトを利用すると、短時間で複数社から査定してもらえるのでおすすめです。査定が出揃ったら、メールや電話で連絡を取り、会って話を聞いてみたいと思える2~3社まで絞り込みましょう。
仲介業者を決める
数社まで絞り込んだら、実際に売却をお願いする仲介業者を決めていきます。仲介業者は、売却の進行役となる大事な存在で、納得いく価格で売却できるかどうかの鍵を握っています。契約を取るためだけに高値で査定をするような業者は避け、しっかりマーケティングを行ったうえで査定の根拠を説明できる業者を選びましょう。
土地を少しでも高く売るためには、1月~3月のベストタイミングを狙うことが大切です。また、売却のパートナーとなる仲介業者に信頼できる会社を選ぶことも重要です。
その他、土地を売るために確認するべき点をクリアにしておく等、動き出しが肝心となってきます。これから売却を検討している人は、これらのポイントをしっかり把握し、後悔しない土地売却に役立ててください。